経済指標カレンダーの見方
経済指標カレンダーは、各国の経済指標の発表日時・重要度・前回値・予想値・結果を一覧にしたものです。見るべきは、重要度の高い指標がいつ発表されるか、そして結果が予想とどれだけずれたかです。相場は「予想との差」で動くため、予想値と結果の差が大きいほど値動きが大きくなりやすいのが基本です。当サイトの経済指標カレンダーでは、重要度が中〜高の指標を端末のタイムゾーンで確認できます。
カレンダーの項目
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| 日時 | 発表の日時(タイムゾーンを確認) |
| 国・通貨 | どの国の指標か。影響を受けやすい通貨 |
| 重要度 | 相場への影響の大きさの目安 |
| 前回値 | 前回発表された数値(修正されることがある) |
| 予想値 | 市場の予想 |
| 結果 | 実際に発表された数値 |
当サイトの経済指標カレンダーは、TradingViewのカレンダーを使い、日本・米国・ユーロ圏・英国・オーストラリアの重要度が中〜高の指標を表示しています。時刻はお使いの端末のタイムゾーンです。MT5にも経済指標カレンダーが内蔵されています。
読み方の基本
相場は、結果そのものよりも予想との差(サプライズ)で動きます。予想値はすでに価格に織り込まれていると考えられるため、予想どおりの結果なら反応は小さく、大きく外れると価格が一気に動きます。
例:米国の非農業部門雇用者数
| 前回値 | 予想値 | 結果 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 15万人 | 18万人 | 25万人 | 予想を大きく上回る → ドル高になりやすい |
| 15万人 | 18万人 | 17万人 | 予想をやや下回る → 小さめの反応 |
| 15万人 | 18万人 | 8万人 | 予想を大きく下回る → ドル安になりやすい |
数値は説明のための例です。実際の反応は、同時に発表される失業率や賃金、前回値の修正にも左右されます。
前回値の修正も見る
雇用統計などは、前回分の数値があとから修正されます。今回の結果が予想どおりでも、前回値が大きく下方修正されていれば、全体としては弱い内容と受け止められることがあります。カレンダーで前回値が変わっていないかも確認してください。
金融政策は「声明と会見」で動く
FOMCや日銀の会合は、政策金利を変えたかどうかだけでなく、声明文や総裁会見での今後の見通しで相場が動きます。金利が据え置きでも、先行きの利上げ・利下げを示す内容なら大きく動くことがあります。
ドル円で特に注目される指標
| 指標 | 発表元 | 頻度 | 日本時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率など) | 米労働統計局(BLS) | 毎月 | 米東部時間8:30 → 米国の夏時間中21:30/冬時間中22:30 |
| 消費者物価指数(CPI) | 米労働統計局(BLS) | 毎月 | カレンダーで確認 |
| FOMC(政策金利・声明) | 米連邦準備制度理事会 | 年8回の定例会合 | 会合最終日。カレンダーで確認 |
| 金融政策決定会合 | 日本銀行 | 年8回 | 会合終了後に公表(時刻は決まっていません) |
| GDP | 各国 | 四半期ごと | カレンダーで確認 |
| ECB理事会 | 欧州中央銀行 | 定例会合 | ユーロ円・ユーロドルで重要 |
公式の予定によると、今後の主な日程は次のとおりです。
| 日程 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年11月6日 | 米国雇用統計(10月分)、日本時間22:30 | BLS |
| 2026年12月4日 | 米国雇用統計(11月分)、日本時間22:30 | BLS |
| 2026年12月8〜9日 | FOMC(2026年最後の定例会合) | FRB |
| 2026年12月17〜18日 | 日銀金融政策決定会合 | 日本銀行 |
| 2027年1月8日 | 米国雇用統計(12月分)、日本時間22:30 | BLS |
| 2027年1月21〜22日 | 日銀金融政策決定会合 | 日本銀行 |
日銀は、展望レポートの「基本的見解」を会合終了後ただちに公表し、全文は翌営業日の14時に公表するとしています(日本銀行)。ゴールドや株価指数も米国の指標で大きく動くので、ゴールドの取引方法や株価指数CFDもあわせてご覧ください。
夏時間と冬時間に注意
米国の指標は米東部時間で発表時刻が決まっているため、米国の夏時間が終わると日本時間では1時間遅くなります。たとえば雇用統計は、夏時間中は日本時間21:30、冬時間中は22:30です。欧州の指標も同じように、欧州の夏時間の切り替えでずれます。
当サイトのカレンダーは端末のタイムゾーンで自動的に表示するので、日本の端末なら日本時間のまま確認できます。他のカレンダーやSNSの情報を見るときは、どのタイムゾーンで書かれているかを確かめてください。
発表前後に起きやすいこと
- スプレッドが広がる:発表の直前直後は、普段よりスプレッドが大きく広がることがあります(スプレッドとは)。
- 損切りが滑る:急変時は、損切り注文が指定した価格より不利な価格で約定することがあります。
- ロスカットが早まる:スプレッドの拡大と急変が重なると、証拠金に余裕のないポジションはロスカットされやすくなります(証拠金維持率とロスカット)。急変で残高がマイナスになったときの扱いはゼロカットとはをご覧ください。
カレンダーの使い方
- 週の初めに予定を確認する:経済指標カレンダーで重要度の高い指標の日時をメモする
- 発表前後の取引を決める:取引を避けるか、ポジションを減らすか
- 保有ポジションを点検する:証拠金維持率計算ツールでロスカットまでの余裕を、ロット計算ツールで滑っても耐えられるロット数を確認する
- 発表後の結果と反応を記録する:予想とのずれと値動きの大きさを記録し、次の判断の材料にする
発表前後の取引の注意点は経済指標トレード、ハイレバレッジでの資金管理はハイレバトレードの資金管理で解説しています。
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よくある質問
どの指標が一番重要ですか?
ドル円では一般に、米国の雇用統計、消費者物価指数(CPI)、FOMCの政策金利、日銀の金融政策決定会合などが大きく動きやすい指標です。カレンダーの重要度も目安になります。
発表時刻は日本時間ですか?
カレンダーの設定によります。当サイトのカレンダーは端末のタイムゾーンで表示します。米国や欧州の指標は、現地の夏時間と冬時間の切り替えで日本時間が1時間ずれます。
予想値はどこから来ていますか?
市場関係者の予想の中央値などが使われるのが一般的です。カレンダーの提供元によって数値が少し違うことがあります。
結果が良いのに通貨が下がることはありますか?
あります。予想よりは良くても市場が期待していたほどではなかった場合や、前回値が大きく修正された場合、同時に発表された別の数値が悪かった場合などです。
指標発表の前にポジションは決済したほうがいいですか?
決まった正解はありません。発表時はスプレッドの拡大や損切りの滑りが起きやすいので、持ち越すなら滑っても耐えられるロット数と損切り幅にし、耐えられないなら減らすか決済するのが基本的な考え方です。